「ダイソーのテグスって、何kgくらいまで耐えられるの?」と気になりますよね。先に結論からいうと、今回確認しているダイソーの商品には、公式から「何kgまで耐えられる」と判断できる耐荷重・破断強度の数値は出ていません。
2026年10月時点では、ダイソー公式で2号・3号・9号の商品情報を確認できます。ここで大事なのは、公式で分かる太さや材質と、釣糸で使われている号数・強度の情報をいったん分けて考えることです。
手芸やビーズ用に少量のナイロンテグスも見ておきたいなら、ダイソー品とは別商品ですが、TOHOの手芸用テグス2号という選択肢もあります。
ただし、号数が近くてもダイソー品と強度が同じとは判断できないので、あくまでハンドクラフト用の別商品として確認してくださいね。
ダイソーのテグス強度は何kg?公式には耐荷重の数値なし

ダイソーのテグス2号・3号・9号は、公式の商品情報を見ると太さや材質までは分かります。ただ、これら3商品について「○kg」「○lb」といった耐荷重や破断強度の数値は確認できません。
そのため、「2号なら○kgまで」「9号なら○kgまで安全」といった具体的な重さを、ダイソー商品の公式な強度として紹介することはできないんですよね。ただし、数値が出ていないからといって、「弱い」「切れやすい」と決まったわけでもありません。分からない部分を推測で埋めないことが大切です。
- まず、ナイロン製か・何号か・太さはいくつかを見る
- 次に、その商品自体にkg・lbの強度表示があるかを見る
- 別商品の号数表や釣糸の数値を、そのまま当てはめない
2号・3号・9号は何が違う?公式で分かるのは太さと材質
公式情報を見てみると、分かりやすい違いは号数ごとの太さです。材質はいずれもナイロン100%ですが、表示されている太さは次のように違います。
- ダイソー公式「テグス(2号)」:約0.2mm
- ダイソー公式「テグス(3号)」:約0.3mm
- ダイソー公式「テグス(9号)」:約0.5mm
つまり、「2号・3号・9号では太さが違う」ところまでは公式情報から分かります。ただ、その太さの違いを見て「9号は2号より○kg強い」といった破断強度の差まで決めることはできません。
自分が持っているテグスの強度を調べるときは、まず「何号か」だけでなく、ナイロン製なのか、太さはいくつと表示されているのかまで見ておきましょう。ここまで確認しておくと、別の商品や別規格の数値をうっかり当てはめにくくなります。
「2号=約8lb」など釣糸の強度表はそのまま使えない
ネットで調べていると、釣糸について「2号=約8lb」といった強度表を見かけることがあります。でも、その数値をダイソーのハンドクラフト用テグスへそのまま当てはめることはできません。
一般社団法人 日本釣用品工業会のJAFS-D1051100では、ナイロン糸などについて号数ごとの標準直径が定められていて、2号は0.235mm、3号は0.285mmです。一方、ダイソーの商品では2号が約0.2mm、3号が約0.3mmと表示されています。同じ号数でも、表示されている太さが同じではないんです。
さらに、JAFSの同資料には9号の項目がなく、8号は0.470mm、10号は0.520mmとされています。ダイソーの9号は約0.5mmですが、だからといってJAFS上の別の号数へ置き換えて強度を計算することもできません。
もうひとつ覚えておきたいのが、JAFSでは強度などを各企業の裁量としていることです。つまり、「2号なら必ず○lb」というところまで強度を固定した規格ではありません。
こうしてダイソーの表示径と釣糸JAFSの標準直径を並べてみると、号数の名前だけを見て、一般的な釣糸のkg・lb値をダイソー商品の強度として使うのは避けたほうがよい、と整理できます。
破断強度が分かっても「安全に使える重量」とは別
ここも少しややこしいところですが、仮にテグスの破断強度が分かったとしても、「切れるまで耐えた値」と「実際に安全に使える重量」は分けて考える必要があります。
J-STAGE掲載論文「Tensile Breaking Factors and Preventive Methods on Polyamide Monofilament Line」では、試験対象となったポリアミドモノフィラメントについて、断面形状や曲げ条件が引張破断に影響したことが報告されています。
ただし、これはダイソーの2号・3号・9号そのものを試験した研究ではありません。そのため、研究中の数値や強度の変化率をダイソー品へそのまま当てはめることはできません。それでも、糸は使い方や条件によって強度の現れ方が変わり得るので、単純な破断値だけで実際に使うときの安全な重さまで決めない、という見方にはつながります。
重いものを支えるなど、具体的な強度の保証が必要な使い方を考えているなら、号数名や別商品の換算値ではなく、その商品自体に試験値やメーカーの基準があるかまで見て判断してくださいね。
2号・3号・9号はどう選ぶ?号数と太さの違い
では、2号・3号・9号はどう選べばよいのでしょうか。「太いほど何kgまで耐えられるか」だけで決めるのではなく、まず自分が使おうとしている商品が何号・何mmなのかを確認して、そのあと用途に合うかを見ていくと整理しやすいです。
特にビーズやハンドクラフトでは、強度だけでは決めにくいんですよね。使いたいビーズの穴へ通せる太さなのか、同じ穴へ何度通す必要があるのか、といった点も一緒に見ておきましょう。
2号は約0.2mm・3号は約0.3mm・9号は約0.5mm
ダイソー公式の商品情報では、2号は約0.2mm、3号は約0.3mm、9号は約0.5mm。材質はいずれもナイロン100%です。
ここで分かるのは、商品を見分けるための号数・太さ・材質までです。9号が3商品の中で一番太いからといって、その差をそのまま「○kg分強い」と換算することはできません。
手元の商品を見るときは、パッケージに書かれている号数と太さをチェックしてみてください。自分が調べているものと同じ商品かを最初に確かめるだけでも、別商品の強度情報を混ぜてしまうのを防ぎやすくなりますよ。
ビーズ・ハンドクラフトでは太さだけでなく通しやすさもチェック!
「強度が心配なら、一番太い9号を選べばいいのでは?」と思ってしまいますよね。でも、ビーズ・ハンドクラフトでは、太さだけで決めると作品によっては使いにくくなる可能性があります。
MIYUKIのテグス案内では、同社のナイロン100%テグスについて、細いサイズは小さなビーズや何度もテグスを通す作品など、作品条件に応じて使い分ける考え方が示されています。
もちろん、これはMIYUKI製品についての案内なので、その号数や用途区分をダイソー品へそのまま当てはめることはできません。ただ、「とにかく太ければいい」と考えるのではなく、ビーズの穴へ通せるか、何度通す必要があるかまで見て選ぶと考えると分かりやすいです。
釣りに使うなら?手芸用テグスと釣糸規格を混同しない

今回見ているダイソーの2号・3号・9号は、公式ではハンドクラフト・ビーズなどに使う商品として紹介されています。
一方、ダイソーには別に「釣り糸ナイロン(ハリス用、1号)」という釣り用品もあります。同じナイロン100%でも、公式で案内されている使い道が違う別の商品なんです。
そのため、手芸用テグスについて「釣りに使える」「釣りには使えない」とここで決めつけるのではなく、釣糸の規格や強度情報を手芸用テグスへそのまま当てはめないようにしましょう。
JAFSの標準直径とダイソーの表示径は同じではない
「同じ2号なら、釣糸と同じように考えていいのでは?」と思うかもしれません。ここは、実際に表示されている直径を比べると分かりやすいです。
日本釣用品工業会のJAFS-D1051100では、釣糸の標準直径として2号は0.235mm、3号は0.285mmとされています。それに対して、ダイソーの手芸用テグスは2号が約0.2mm、3号が約0.3mmです。
また、ダイソーには約0.5mmの9号がありますが、JAFSの同表には9号の項目そのものがありません。つまり、「2号」「3号」と同じ名前が付いていても、号数名だけを見て同じ条件の商品だと考えることはできないんですね。
ただし、これはダイソーの商品が「規格外」という意味ではありません。今回の手芸用テグスについて、JAFSに適合した商品だと確認したわけではないので、釣糸規格とは分けて見る必要があるということです。
結び・曲げ・接触する部分によって強度は変わり得る
テグスの強さを見るときは、直径だけではなく、実際にどんな状態で使うのかも忘れずに見ておきたいところです。
J-STAGE掲載のポリアミドモノフィラメントに関する研究では、試験した糸について、断面形状や曲げ条件が引張強度に影響したことが報告されています。
この研究で使われた糸はダイソーの商品そのものではないため、「結ぶと○%弱くなる」といった数値をダイソー品へ置き換えることはできません。ただ、結んだり曲げたりと使う条件が変われば、まっすぐな状態での強度だけでは実際の使用時を判断しきれない、という点は押さえておきたいですね。
ダイソーのテグスで間違えやすい商品も確認しよう

強度を調べていると、つい「ダイソーのテグス」という名前だけで情報を集めてしまいがちです。でも、材質や商品名まで見ておかないと、別の商品についての情報を混ぜてしまうことがあります。
ダイソーには、この記事で見ているナイロン製テグスのほかにも、材質が違うゴム系の商品があります。また、同じ9号でも仕様の違う商品ページがあるので、強度情報を見る前に「本当に同じ商品なのか?」をチェックしておきましょう。
ゴムテグス・繊維状ゴムテグスは別の材質
今回の本命である2号・3号・9号のテグスはナイロン100%です。一方、ダイソー公式の「繊維状ゴムテグス0.8mm×15m」は、本体がポリウレタン100%です。
同じ「テグス」という言葉が商品名に入っていても、材質が違えば別の商品として考えたほうがよいんですね。この記事で整理しているナイロン製テグスの号数や規格の話を、ゴムテグスへそのまま当てはめないようにしてください。
また、この1商品の仕様だけを見て、ダイソーで扱うすべてのゴムテグスの材質や特徴まで決めることもできません。まずは、自分が持っている商品の材質表示を見てみましょう。
9号は30mのH2テグスと35mの商品を同じものとして扱わない
9号については、「9号」と書かれているだけで同じ商品だと思わないことも大切です。
現在確認できる「テグス(9号)0.5mm×35m」とは別に、ダイソー公式には「H2テグス9号」の30m商品ページがあります。両者は別の商品管理情報を持っていて、公式な後継品・リニューアル品という関係は確認できません。
さらに、H2テグス9号のページでは、商品名側の「0.5mm×30m」と商品詳細欄の厚み表記が一致していません。ここをこちらの判断でどちらかに直して確定したり、その数値から強度を推測したりすることもできないんですよね。
過去の検証や別ページで「9号」の強度情報を見つけたときも、すぐに自分の商品へ当てはめず、まず30mのH2テグスなのか、35mの商品なのかを確認してみてください。
まとめ|ダイソーのテグスは号数だけで耐荷重を決めない
ダイソーのテグスの強度を知りたいときは、「2号なら○kg」「9号ならもっと重いものに使える」と、号数だけで耐荷重を決めないことが大切です。
公式で確認できる2号・3号・9号はナイロン100%で、それぞれ太さは違います。ただし、kg・lb単位の耐荷重・破断強度は確認できません。さらに、釣糸JAFSの標準直径とダイソーの表示径は同じ条件ではなく、JAFSも号数ごとの強度を固定しているわけではありません。
まずは商品名・材質・号数・直径・用途を見て、自分が見つけた強度情報が本当にその商品についてのものなのかを確かめてみましょう。具体的な強度保証が必要な使い方なら、未確認の数値を安全な重量として決めつけず、その商品自体の強度表示や試験条件が確認できるかを判断材料にしてくださいね。
ビーズやハンドクラフト用のテグスもあわせて見ておきたい方は、ダイソー品とは別商品ですが、TOHOの手芸用テグス2号も選択肢として確認できます。
号数が同じだから強度も同じ、という意味ではありません。用途や太さを確認しながら、自分の作品に合うものを選んでくださいね。

